沖縄の島守―内務官僚かく戦えり



沖縄の島守―内務官僚かく戦えり
沖縄の島守―内務官僚かく戦えり

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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極端だが…

極端な意見かもしれませんが、これから公務員や政治家を目指したり、現職にある方にはぜひ読んでいただきたい一冊です。 私と公について、いろいろ考えさせられました。 戦争行政の中の人間臭さも表されており、沖縄戦や戦時非常行政に関心のある方も読んでみて下さい。 著者の取材熱に脱帽です。






恐怖と戦い、何かを全うすること

何年か前の夏、摩文仁の丘を訪ねたときに、休むために立ち寄った近くの屋台でそこにひとりいたおじいさんと話すことがあり、そのおじいさんから子供のときの戦争経験を聞いたことがあります。少し恥ずかしそうに、米軍に投降したときの話をしてくれました。米軍の前に出て行くことはとても怖かったそうです。沖縄戦を島田知事、荒井部長の軌跡を追うことで丹念に描いたこの本にも、勇気ある人、本当にかわいそうな人、なじりたいと思うような人、色々な人がでてきます。状況が差し迫れば差し迫るほど、人間の姿というものが一枚一枚はがされていくような読感を得、同時に戦争という極限状態で、責任というものを感じ、自らを律していくということがいかにひとつの大事な価値観たりうるか、ということを教えてくれるような気がします。

書中、本当に立派な人は後ろから拝まれる人だ、という島田知事が敬愛した西郷隆盛の言葉がでてきますが、(前から拝まれたい、ということばかりを考えている人が目立つ中、)島田知事、荒井部長、そしてそのご遺族はまさしく後ろから拝まれる存在という感を強くします。知事は沖縄への赴任の際、我を忘れて止めた妻に対して「俺が行かなければ、誰かが行かなあかんやないか。自分が死にたくないから、誰かに代わりに行って死んでくれとは俺はよう言わん。」生死がかかった時点でなかなか言えることではありません。

戦争というもの、自らの生命を問われる状況下、色々なものに想像を絶する恐怖を覚え、怖いことも多かったでしょう。数多の人たちに心より哀悼の意をささげたいと思います。
沖縄戦の知られざる真実を知る!

時代は太平洋戦争末期。米軍による本土進攻間近の沖縄県知事として赴任した島田叡氏の命がけの戦時行政を様々な角度から取材しています。学校の教科書では1行で終わってしまう沖縄戦の惨禍を改めて学ぶ事ができました。ぜひ読んで頂きたい1冊です



中央公論新社




沖縄の島守―内務官僚かく戦えり

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