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あなたに今できること―犬養道子、若き女性に語る
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| 商品カテゴリ: | 人生論,生き方,生きがい,生涯学習
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| セールスランク: | 125363 位
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人が人の役に立とうと思えば、善意に加えて専門的な知識と実践的技術とが必要。
「「なぜ、他人をだいじにしなければならないのか」、「自分とはだれか」の問いを抱く若い女性たちに、ひとつふたつの小さなヒントをさし出すとしたら、幸、これにすぎるものはない(P.10)」との言葉どおり、特に若い女性に向けた犬養女史のメッセージです。本書には、1997年から99年後期にかけて聖カタリナ女子大学での最終回講義記録と、1999年に催された神戸女学院での講演録が所収されています。特に、聖カタリナ女子大学は福祉を学ぶことを旨とする学校なので、福祉・看護に関心のある読者には、そこでの講義録を一読することをお勧めします。出産・育児をする前の女性には講演録もお勧めです。
犬養女史は洗礼を受けられた方なので、彼女の考えは宗教音痴の日本人にはなかなか腑に落ちるところまでは理解されません。しかし、彼女は多くの難民キャンプでの支援を実践しており、現場の体験は読者に強烈な印象を与えます。戦術の中に強姦が入り、それを拒む兵隊から上官が殺していくという話((危険な場所に上官が故意に送り出すという意味かと思われる)P.52)、強姦され逃げ惑ってきた母親が250グラムの赤ん坊を産んで死んでしまう。育つことのない赤ん坊を人間らしく死なすために、1分だけ酸素吸入器に入れ、名前を付け、その名前を耳元で囁きながら死なせる。死んだ後もその子の額に手を当ててやる。極限状態のときのサービスというのはこんなものだという体験談には考えさせられます。
奉仕するためには、まず自分が何をできるか、が分かっていなければならない。人を助けてあげたいけれど知識のないものは出ないほうがいい。「善意だけで、具体的なことができない人はお断り(P.73)」との指摘も噛み締める必要があります。
人が人の役に立とうと思えば、善意に加えて、専門的な知識と実践的技術とを身に付けなくてはなりません。自分の甘さ・未熟さを痛感させられる本です。
中央公論新社
こころの座標軸 女性への十七の手紙 (中公文庫) ある歴史の娘 (中公文庫) 未来からの過去 ひとはどう生き、どう死ぬのか
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